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2005年7月26日 (火)

一介の・・・

の手線(山手線)の東っかわってのは、職人とかお寺さん、神社、そんなのがうじゃうじゃあったんですよ。
がきの頃の遊び場ってぇと路地裏って相場が決まってたんです。
隣のえっちゃんちが靴屋でね、店の裏で作ってんですよ。靴を。
職人さんがね、こう、皮をなめして、穴明けて糸通して、きゅっきゅってやるんです。
その向こう行くと鉄工所でね、溶接の火花が目に残るから、チラッと見ておしまい。
クリーニング屋の大将がワイシャツにアイロンかけるの、うまいんだね。
魚屋の親父、飛んでるハエをさっとつかんで溝にふてるんだけど、すげぇ早業で。
メリヤス工場の動力ミシンだとか、ガラス工場の高炉だとか、プレス屋、旋盤、いろいろあって賑やかだったねぇ。
これがまぁ、おいらの育った深川っつっても、錦糸町に近いところあたり。
隅田川渡って、浅草のほうに行くとちょっと毛色が変わってね。
ちょっと日本の昔っからのもの作ってる人が多くなるんだ。
中には何とか勲章もらっちゃうぐらいの人も居てね。
大体みんな偏屈ってことになってんです。
俺の仕事は人には真似出来ねぇ、やれるもんならやってみろ ってね。
でも、ほんとに真似出来ないんだから凄いよね。
でさぁ、そういう人たちの作るものってとっても洗練されてんだよ。
無駄が無いってぇのかな。
作った道具がその仕事を完璧にこなせるように研ぎ澄まされてんだね。
日本刀なんかがその最高のもんじゃないかって思う。
作ってるのはいわば鍛冶屋さんだから、職人だけど。
でも出来上がったものは「美術品」になっちゃう。 凄いよな。

まぁ、そんなところで育ったもんで、職人さんの作った色んな道具が好きなんだな。
で、たばこの道具屋ですが、なにか?

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コメント

自分が生まれ育った辺りも、家内工業が盛んな
町でして、我が家も以前はメリヤス屋でした。
友達の家に行っても、父親が家で働いて母親が
手伝いをしているなんて姿は当たり前でしたね。

今、思えば職人だらけの町だったような気が
しますね。しかし、家のメリヤスの機械の音
うるさかったなぁ「ガチャン、ガチャン」って。
でも、親父の働く姿を間近で見て育ったのは
いい事だったと思います。

投稿: ひでら | 2005年7月27日 (水) 09時46分

職人芸とか職人の技って言葉が好きですね。
技そのものも言葉も末永く残していきたい。

投稿: めしゃむ | 2005年7月27日 (水) 06時27分

ついこないだまでは自分が物を作れるって知らなかったんですよ。作家?職人?写真家?芸術家?クリエイター?みんなヘンクツみたいなスナオみたいな・・・楽しい人達ですね。
あ・・・煙草の道具やさんも♪

投稿: 煙遊士 | 2005年7月26日 (火) 22時02分

職人気質・・・、古き良き時代・・・
受け継がれる技術は、洗練されます!
彼らは存在そのものが文学たり得ますね
今宵は、セピア色の古をしのび呑みましょう
(-。-)y-゜゜゜。自宅で・・・

投稿: バッカス | 2005年7月26日 (火) 20時25分

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