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2011年4月10日 (日)

天罰

祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。
娑羅雙樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。
おごれる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし。

今日は都知事選投票日。
震災直後の石原都知事「天罰」発言を聞き、さもありなんと思う。
冒頭、平家物語を引いたが、「盛者」、「おごれる人」を現代人に置き換え、我欲を洗い流すとした都知事発言を咀嚼すれば腑に落ちる。
被災者にとって頗る言葉が悪いのは百も承知の上で、前置きしての発言である。
見事に急所を突かれた思いはあったが、噛み付くなどと言う気には毛頭なれなかった。

「天罰」とは、誰に下ったものか訊かれる事があった。
「現代人すべてに下ったのだと思う。」と答えた。
天変地異と格闘し、営々として築いてきた先人の知恵を蔑にし、技術によって自然を克服できると慢心した現代人すべてに下った天誅なのかも知れぬ。

権門上におごれども
国を憂うる誠なし
大地震えどなお覚めず
白虹日をば貫けど
天を恐るる心なく
ただ苟安をこととせり

大正十四年 大川周明作 則天行地歌より

原発が悪いとは言わない。
が、元来制御しきれないものを扱うと言うことがどういうことか。
関東大震災直後のこの詩は驕れる現代人全てへの警鐘である。

震災犠牲者のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

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